キャリアコンサルティング技能士 事例検討について第3回で書きました。
今日は最終回になります。
あまり言いたいことが伝わらないかもしれませんが、よかったら読んでください。
考える力が、実践を支えてくれる
事例検討のもう一つの大きな価値は、他者の視点に触れられることです。
同じ事例を読んでいても、着目点は人によって驚くほど違います。
「そこに注目するんだ」
「私は全く見ていなかった」
そんな経験を何度もしました。
他のキャリアコンサルタントの意見を聞くことで、
相談者像が一気に立体的になります。
一人で考えていたときには見えなかった背景や感情が、少しずつ浮かび上がってくるのです。
技能士試験のために事例検討を行うことも、もちろん大切です。
ただ、事例検討の価値は試験対策にとどまりません。
実際のキャリアコンサルティングの現場では、
迷いながら、考えながら、関わり続ける場面がほとんどです。
マニュアル通りに進まないからこそ、「考え続ける力」が求められます。
事例検討で身につくのは、
うまく関わるテクニックだけではありません。
「すぐに答えを出さなくてもいい」
「わからなさを抱えたまま関わっていい」
という姿勢そのものです。
事例検討を通して育つこの姿勢は、実践の場で必ず支えになります。
相談者の言葉に立ち止まり、考え続ける力。
それこそが、キャリアコンサルタントとしての土台なのだと思います。
事例検討は、終わりのある学習ではありません。
相談者に向き合い続ける自分を育てる、長いプロセスの一部。
そう捉えると、事例検討の時間が少し違って見えてくるのではないでしょうか。


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