ご挨拶-重なり合う人生に寄り添ってー

国家資格キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士2級 磯野直子

みなさま、はじめまして。
数ある情報の中から、こちらのページにお越しいただきありがとうございます。

このブログ(または書籍)は、私がこれまで出会ってきた多くの方々との対話や経験、そしてキャリアコンサルタントとして日々感じていることを、少しずつ言葉にしてお届けしていきたいという思いから生まれました。

タイトルに掲げた「キャリア・ミルフィーユ」という言葉には、私自身のキャリア観が込められています。
“ミルフィーユ”とは、フランス語で「千の葉」という意味を持ち、幾層にも重ねたパイ生地のケーキを指します。見た目は繊細で美しく、一口食べると、層の一つひとつに違った食感や味わいが広がります。

私たちのキャリアもまた、まるでミルフィーユのようだと感じています。
学生時代の思い出、初めての職場での失敗、やりがいを感じた瞬間、誰かとの衝突や別れ、そして小さな成功体験や挫折……。人生のなかで経験するさまざまな出来事が、幾重にも重なって、今の私たちを形づくっています。

どの層も、決して無駄ではなく、ひとつひとつに意味がある。
どれか一枚が欠けていたら、今の自分はきっと存在しなかったでしょう。

キャリアコンサルタントとして、私はその“層”に丁寧に耳を傾け、言葉を交わしながら、クライエントの方が自分自身の人生に新たな意味や可能性を見出せるように寄り添っていきたいと考えています。

人生は常に順風満帆とはいきません。
ときには、自分が何をしたいのか分からなくなったり、働くこと自体が苦しく感じられたりすることもあるでしょう。人間関係に悩んだり、自分の選んだ道に自信が持てなかったりすることもあります。
特に現代は、終身雇用制度が形を変え、個人が主体的にキャリアを築いていくことが求められる時代となりました。
選択肢が増えた分、不安も増え、自分の働き方や生き方をどう定めていくか、悩む人が多くなっています。

そんな時に、誰かに話を聴いてもらえるだけで、少し心が軽くなった。
言葉にして初めて、自分の気持ちが整理できた。
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。

キャリアコンサルティングとは、まさにそのような「ことばの積み重ね」の中にあります。
一緒に悩み、一緒に考え、一緒にこれからのビジョンを描いていく。
そのプロセスを通して、クライエントが自分自身のキャリアに対して「フォークを入れる」ように、そっと向き合い、次の一歩を踏み出すきっかけをつくれたらと願っています。

「今のままでもいいのかもしれない」
「少しずつ変えてみたい」
どんな答えでもかまいません。
その人にとっての納得のいく道が見つかるよう、私はともに歩んでいきたいと思っています。

この「キャリア・ミルフィーユ」を通じて、誰かが少し前を向くきっかけになったら、こんなに嬉しいことはありません。
そして何より、読んでくださるあなたの人生が、少しでも豊かに、味わい深くなりますようにと、心から願っています。