事例検討について3回に分けて私が思ったことを書きたいと思います。
正解を出す場だと思っていた頃の私‥‥
キャリアコンサルティング技能士の試験勉強の中で、受験票の中に試験のケースが書かれています。
そのためにやっておこうと思う「事例検討」
私自身、最初はこの勉強会の仲間同士で集まってやる事例検討が少し苦手でした。
どんな人物か想像してみてください。どんなことを考えていますか?‥‥
どんな支援がこの人には必要だと思いますか?
「何を言えばいいのかわからない」
「これで正しいのか自信がない」
「結局、言ったことに対して評価されているような気がする」
そんな気持ちを抱えながら参加していた時期があります。
当時の私は、事例検討を「正解を出す場」だと思っていました。
相談者に対して、どう関わるのが正しいのか。
どんな支援方針を立てれば評価されるのか。
無意識のうちに、答え探しをしていたのだと思います。
でも、事例検討を重ねる中で、少しずつ考えが変わってきました。
そもそも、キャリアコンサルティングに「これが唯一の正解」という関わり方はありません。
相談者の背景、価値観、置かれている状況が違えば、同じ言葉でも意味は変わります。
だから事例検討で問われているのは、
「正しい答え」ではなく、
「自分はこの相談者をどう理解したのか」
「なぜそう関わろうと考えたのか」
なのだと気づきました。
事例検討は、自分の理解のプロセスを言葉にする練習の場にように思います。
相談者のどの言葉を受け止めたのか。
どんな感情を想像したのか。
どこに難しさを感じたのか。
相談者は自分の状況や思いを、キャリアコンサルタントが理解して、この人は、私の状況、思いをわかってくれたと思うのか。
それを言葉にすることで、自分の支援の軸が少しずつ見えてきます。
「正解を言わなければならない」と思っていた頃は、事例検討が苦しく感じました。
でも、「自分はこう理解した」と率直に伝えていいのだと思えたとき、
事例検討は学びの時間に変わりました。
事例検討は、できる、できないを測る場ではありません。
キャリアコンサルタントとして考え続けるための、土台づくりの時間なのだと思います。


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