〜転職、再就職、セカンドキャリア…人生が動く瞬間〜
こんにちは。
キャリアコンサルタントの仕事について少しずつ掘り下げていくこのブログ。
今回は、実際の相談現場で出会うさまざまなケースをご紹介しながら、“人が仕事に何を求めているのか”について考えてみたいと思います。
(※本文中の相談事例は、すべてご本人のご了承をいただいた上で、個人が特定されないよう内容を一部変更・再構成しています。)
相談事例①:やりがいを求めて転職したい30代男性
ある30代の男性は、勤続10年の会社を辞めたいと相談に来られました。
「会社に不満があるわけではないけど、このままでいいのか不安」とのこと。
話を聴いていくと、学生時代からやりたかった“地域貢献に関わる仕事”への想いがずっと心の奥にあったようです。
けれど、就職当時は安定を優先し、気づけば10年が経っていました。
この方にとっての転職は、「逃げ」ではなく「本当にやりたかったことを選び直す」ための前向きなステップ。
“やりがい”という言葉の裏に、その人の価値観や人生観が詰まっているのだと感じた相談でした。
相談事例②:子育て後に再び働きたい40代女性
40代の女性は、子育てがひと段落し、「そろそろ働きたい」と来談されました。
でも、ブランクが10年以上あり、「社会に戻れるのか不安でたまらない」と涙をこぼされました。
これまで家族のために力を尽くしてきた彼女にとって、“もう一度働く”という決断はとても勇気のいることでした。
一緒に自己分析をしていくと、家事や地域活動、子育ての経験が実はたくさんのスキルにつながっていることに気づかれ、
「やってきたことは無駄じゃなかったんですね」と、表情がぱっと明るくなった瞬間が印象的でした。
誰かの人生を大きく変えるのは、派手な転機ではなく、小さな“気づき”なのかもしれません。
相談事例③:定年後のセカンドキャリアに悩む60代男性
60代の男性は、「定年退職を迎えるけれど、この先どう過ごせばいいか分からない」と来談。
「働かなくても生活はできるけど、社会とつながっていたい」とおっしゃいました。
話をするうちに、「若い人に自分の経験を伝えたい」という思いがあることが分かり、
地域の職業訓練校で講師をする道を検討されました。
キャリアは、何歳であっても“今ここから”つくれる。
この相談を通して、人生100年時代におけるキャリアの可能性を強く感じました。
相談事例④:20代女性「やりたいことがわからない」
「就職はしたけど、仕事が楽しいと思えない。何がやりたいのかも分からない」
そう悩んでいた20代の女性。周囲は「安定してていいじゃない」と言うけれど、自分の中にモヤモヤが溜まっていたようです。
キャリアプランシートなどを使いながら、少しずつご自身の大切にしたいことを整理していくと、
「人の成長をサポートする仕事がしたかった」という想いが浮かび上がってきました。
最初から“やりたいこと”がはっきりしている人ばかりではありません。
一緒に言葉にしていくプロセスも、キャリアコンサルティングの大切な役割です。
人の数だけ「キャリア」がある
今回ご紹介したように、相談内容は本当に人それぞれです。
そして同時に、「仕事」はその人の生き方や価値観と深く結びついていることが分かります。
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安定を重視する人もいれば、挑戦を望む人もいる
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家族との時間を大切にしたい人もいれば、自分を高めたい人もいる
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社会と関わりたい、地域に貢献したい…そんな想いもキャリアの一部
キャリアコンサルタントの役割は、“正解を教えること”ではなく、
その人自身が「これでいい」と思える選択ができるよう、そっと伴走することだと私は思っています。
おわりに:あなたの話も、いつか誰かの力になる
今回は、さまざまな相談事例を通して、「人の仕事観」について考えてみました。
一人ひとりが違う悩みを持ち、違う道を歩んでいます。だからこそ、キャリア支援は面白く、奥深い。
そして、私たちキャリアコンサルタントもまた、相談を通してたくさんの学びをもらっています。
次回は、「キャリア理論ってどう使うの?」というテーマでお話しする予定です。
ちょっと難しそうに聞こえる理論も、実は日常の相談にしっかり活かされているんですよ。
また次回、お会いしましょう!


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