〜「ただ聴く」ではなく、「深く聴く」ということ〜
こんにちは。
キャリアコンサルタントについて少しずつ紐解いていくこのブログ。第7章では、キャリアコンサルタントの仕事においてもっとも大切な力のひとつ、「聴く力」についてお話ししていきます。
「ただ話を聞けばいいんでしょ?」と思われがちですが、実は“聴く”には深い意味と技術があるんです。
「聴く」と「聞く」はちがう
“きく”という言葉には、「聞く」と「聴く」がありますよね。
キャリアコンサルタントが大切にするのは、「耳」だけでなく「心」も使って寄り添う“聴く”の方です。
それはつまり、
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表面的な言葉だけでなく、その奥にある感情や価値観を感じ取る
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相手が自分の思いや悩みを整理できるように、支える
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相手の話を途中で評価したり、急いで結論づけたりしない
といった姿勢のこと。
「ただうなずく」「相づちを打つ」だけでは足りません。
“この人は自分の話をちゃんと受け止めてくれている”という安心感が、相談の質を大きく左右します。
傾聴とは、信頼の土台づくり
カウンセリングの基本にもなる「傾聴」は、キャリアコンサルタントにとっても欠かせないスキルです。
“相手の話に心を傾けて、深く聴く”ことで、相手の中にある本当の気持ちやニーズが少しずつ言葉になっていきます。
たとえば、
「最近、仕事がつまらなくて…」という言葉の裏に、
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本当はやりたいことがあるけれど、うまく言えない
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誰かに「その気持ち、わかるよ」と言ってほしい
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自分を責めている気持ちがある
そんなさまざまな感情が潜んでいることがあります。
傾聴の力とは、そうした“まだ言葉になっていない思い”に静かに寄り添うこと。
そして、その人が自分自身で気づけるよう、そっと灯りをともすようなものです。
「解決しなきゃ」と思わなくていい
相談を受けると、つい「何か良いアドバイスをしなくちゃ」と思いがちです。
でも、キャリアコンサルタントの基本姿勢は“アドバイスをする人”ではなく、“一緒に考える伴走者”です。
相談者は、最初から答えを求めているとは限りません。
むしろ、「今の気持ちを誰かに聴いてほしい」「話していく中で、自分なりの答えを見つけたい」と思っている人が多いのです。
ですから、まずは焦らず、解決しようとしすぎず、
「そう感じていらっしゃるのですね。よろしければ、もう少しそのお気持ちを聞かせていただけますか?」と丁寧に応じる姿勢が、なにより信頼を築きます。
聴くことで“その人らしさ”が見えてくる
キャリアの選択には、その人の価値観、生き方、悩み、過去の経験…すべてが関わっています。
たとえば──
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転職を考える理由が「スキルアップ」だと思っていたら、実は「職場での孤独感」だったり
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働きたいと言いながら、どこかで「家族のために我慢しないと」と感じていたり
そうした“言葉の奥にある想い”に気づくためには、何よりも丁寧に聴くことが大切です。
そこから初めて、その人らしい選択肢が見えてきます。
キャリアコンサルタントにとっての「聴く力」は、“支援の土台”
キャリアコンサルタントにとって、聴く力はすべての支援の土台です。
理論やツールももちろん大事ですが、どんなに知識があっても、
「この人は、ちゃんと私の話を聴いてくれる」と思ってもらえなければ、相談は始まりません。
聴く力は、経験を積むごとに少しずつ磨かれていくもの。
完璧を目指すのではなく、「目の前の人に心から関心を持つ」という気持ちが、いちばんの出発点になります。
おわりに:あなたの“耳”が、誰かの心をひらく
今回は、「キャリアコンサルタントの聴く力」についてお話ししました。
“聴く”というシンプルな行為の中には、深い信頼と、あたたかな人間理解があります。
キャリアコンサルタントの仕事において、言葉にならない気持ちを受けとめる力は、何よりも大切なスキルのひとつです。
次回は、「キャリアコンサルティングでよく使う“ツール”とその使い方」をテーマに、実際の現場で活躍するワークシートやチェックリストについてご紹介します。
また次回も、ぜひ読みにいらしてくださいね。


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